ここでは、セーリングクルーザのオーナになりたい方の参考に なりそうな情報を載せています。

セーリングを始める前に
海へ出よう
自分の船を持つには
必要なものは、操船技術、免許、資金の3つ
航行区域


最近、プレジャーボート業界の景気がよくないそうです。 特にセーリングクルーザは数が減りつつあるそうです。 きっと大変なお金がかかって手が出ないだろうと思い込んで いるのではないでしょうか。 車よりもちょっと高いかもしれませんが、決して手が届かないものでは ありません。
セーリングクルーザは20feet(6m)位からありますが、 大きくなれば、艇本体の価格も維持管理費用も高くなります。 ここでは手頃な25feetクラスのセーリング クルーザを対象にします。

必要なものは、操船技術、免許、資金の3つ
操船技術 免許の実技試験は動力船のみです。ヨットの乗り方は全く教えてくれません。 セーリング技術の習得の方法については、 “セーリングを始める前に”で紹介していますのでそちらをご覧ください。
免許 日本ではセーリングクルーザに乗るには小型船舶免許が必要です。 5トンの制限があっても35feet位の艇を操船できますので 艇の大きさには不都合がありませんが、 2級免許では航行区域が狭く、例えば、伊豆諸島の大島にも行けません。 セーリングクルーザで遊ぶには1級があった方がよいと思います。
免許をクルーに頼ることも可能ですが、 法律上はクルーが船長になることになりますので、 船長(クルー)とオーナの信頼関係の確保が課題になります。 【免許の情報】
資金 初期費用は次の通りです。
  • 艇の購入費用
     車とは異なり、諸経費はかかりません。名義登録や船検の費用で数万円程度です。 価格は、5年位の中古で300万程度、新艇で600万位です。 寿命は一般に20年と言われています。 【中古艇の情報】
  • 保管場所初期費用
     保証金が必要なマリーナがほとんどです。額は、保管場所により異なりますが保管料の1年分位のケースが多いようです。また、陸置きの場合には、船台費用が必要な ことがあります。 【マリーナリスト】
ランニングコストは次の通りです。
  • 燃料費
     セーリングボートの場合は燃料費は無視できる程度の費用です。 例えば、本会艇では、燃料タンク軽油20リットルで、1日2時間程度の機走で 20日間位もちます。
  • 保管費用
     マリーナと艇のサイズで大きく異なります。横浜ベイサイドマリーナでは 全長8mまでの艇で年額45万円位です(全長8mまでを係留できるBバースは 人気が高く空きは少ないですが、空きが出ると毎年12月頃から募集があります)。
  • メンテナンス費用
     係留保管の場合では1年に1度は上架して船底塗装等の整備が必要です。 費用は、上下架と作業ヤードの使用費用で3万と塗料3万の合計6万円位です。 業者に頼むと10万位になります。
  • 船検
     3年毎に検査が必要です。自分で検査に立ち会えば、検査費用(2-3万円) のみで済みます。なお、検査時には信号紅炎等の有効期限のある安全備品 の買い替えも必要になります。 【船検の情報】
オーナになる方法はいろいろありますが、 もしセーリングの経験が全くないのでしたら、 どこかのクラブに入って技術と情報を取得するのが 最も早道でしょう。

航行区域
航行区域は艇の能力にもよりますが、搭載する安全備品によっても変わります。多くの場合は備品の装備の容易さから限定沿海にしているようです。東京湾をホームポートにして限定沿海にすると、千葉県野島崎から伊豆半島石廊崎の間の沿海(三宅島くらいまで)になります。指定された範囲外を航行する場合には臨時検査を受けて航行区域を拡大することもできます。


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